緊急通報の911に障害、原因はファイアウォール 米マサチューセッツ州
(CNN) 米マサチューセッツ州で緊急通報電話911のシステムが2時間にわたってダウンするトラブルがあり、州当局は19日、サイバー攻撃やハッキングの被害に遭ったわけではなく、安全対策機能のファイアウォールが原因だったと発表した。
州公衆安全局はX(旧ツイッター)に掲載した声明の中で、ファイアウォールに阻まれて電話が救急指令センターにつながらなくなったと説明。理由についてはまだ調査中としている。
発表によると、現地時間の18日午後1時15分から同3時15分にかけ、911の通報電話が救急指令センターにつながらなくなった。州がXへの投稿でシステムに問題が起きていることを確認したのは同2時17分だった。
住民の携帯電話には同2時30分、州全域で911のサービスがダウンしていることを告げるメッセージが届いた。
当局によると、「サイバー攻撃やハッキングを防止する安全機能」のファイアウォールに妨害されて、電話が911指令センターにつながらなくなった。
問題は同3時15分に解消された。当局がSNSで問題の解決を確認したのは約30分後だった。
当局は再発防止に全力を挙げると表明。緊急対応に影響が出たという報告はないとしている。
ボストン警察は18日、911システムがダウンしている間の緊急通報には、地元警察への電話や街角の赤い通報ボックスが利用できると説明していた。
マサチューセッツ州の公衆安全応答システムが受信した電話は2023年の平均で1日8800件だった。