ガザ停戦めぐる交渉、米イスラエルが希望的観測
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の停戦と人質解放の交渉をめぐり、米国とイスラエル当局者の間で希望的な観測が強まっている。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は24日に議会で演説し、25日には米国のジョー・バイデン大統領およびカマラ・ハリス副大統領との会談を予定している。そうした中で米当局者は、最終合意は目前だとの見方を示した。
バイデン大統領は22日、人質解放と戦争終結に向けて、さまざまな当事者が今にも合意できそうな状況だと述べた。アントニー・ブリンケン米国務長官は19日、停戦に向けた交渉をアメリカンフットボールにたとえて「10ヤードライン内に入り、ゴールラインを目指して突き進んでいる」と形容した。
米当局者によると、イスラエルとイスラム組織ハマスは広範な枠組みについては合意しているが、まだ詳細を詰める必要がある。仲介役の米国、エジプト、カタールは、そうした詳細を詰める努力を続けている。
交渉に詳しい関係者が23日にCNNに語ったところによると、イスラエルの返答を仲介役に伝えるため25日に出発予定だったイスラエルの代表団は、ネタニヤフ首相とバイデン大統領の会談が25日午後に延期されたことを受け、出発が26日以降にずれ込む見通しとなった。ネタニヤフ首相は、正式な返答を仲介役に伝える前に、バイデン大統領と会談したい意向だという。
イスラエルの返答には、ネタニヤフ首相が土壇場で要求したガザ北部からの武装勢力排除と、イスラエルによるフィラデルフィア回廊の掌握(交渉の大きな障壁)が含まれる見通し。もしハマスがそうした要求を受け入れれば、合意が成立する公算は大きい。
「もしもハマスが受け入れれば、交渉は成立するだろう」と関係者は話している。