民主党の正副大統領候補が初の集会、ワルツ氏の経歴を全国に紹介
(CNN) 11月の米大統領選で民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領と、副大統領候補に起用されたミネソタ州のティム・ワルツ知事が6日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアの集会に参加した。両候補がそろって集会に参加したのは今回が初めて。
今回の集会は、ワルツ氏とハリス氏の両者にとって、全米での知名度が比較的低いワルツ氏の経歴について、ネブラスカ州郊外での子ども時代からミネソタ州知事になるまで、全国の人々と共有する最初の機会となった。
両者はワルツ氏について、中西部によくいる男性だと表現。ワルツ氏は教師を経てから下院議員となり、2018年には州知事に選ばれた。
ワルツ氏は自身の来歴について、教師の経験を持ち陸軍にも入隊した亡き父親と重ね合わせた。ワルツ氏は陸軍州兵に入隊後、教師となった。
ハリス氏とワルツ氏は集会で、互いに業績をたたえ合った。ハリス氏はワルツ氏が高校でアメリカンフットボールのコーチを務めた経歴を紹介し、そうした経験が副大統領として国に奉仕するさいに影響を与えるだろうとし、ワルツ氏が「知事以上のもの」になれると語った。
ワルツ氏はハリス氏が示してくれた信頼に謝意を表明。ハリス氏やハリス氏の夫ダグ・エムホフ氏とともに「この旅に参加することに興奮している」と語った。
ハリス氏は、医療保険制度改革法(通称オバマケア)の維持や、全米での人工妊娠中絶の権利を回復するための法案を通過させると約束した。経済をめぐっては、中間層のために戦い、物価を引き下げるとした。
ワルツ氏は共和党の副大統領候補、J・D・バンス氏との討論会が待ちきれないと述べた。ワルツ氏は今ではおなじみとなったせりふを繰り返し、バンス氏や他の共和党員について「とても奇妙だ」と指摘した。