トランプ氏、2020年にワルツ氏を称賛 黒人男性死亡の抗議デモへの対応巡り

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ミネアポリスの行政庁舎の前で弁護士がワルツ州知事を出迎える様子=2021年5月/Stephen Maturen/Getty Images/File via CNN Newsource

ミネアポリスの行政庁舎の前で弁護士がワルツ州知事を出迎える様子=2021年5月/Stephen Maturen/Getty Images/File via CNN Newsource

(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで2020年、黒人男性が警察に拘束された際に死亡したことに抗議する運動が暴動に発展した問題で、共和党は民主党の副大統領候補に起用されたティム・ワルツ同州知事の当時の対応を攻撃している。ところがこの時大統領だったトランプ氏はワルツ氏の対応に「完全に」同意すると述べており、共和党による批判から説得力が失われる形となっている。

トランプ氏は20年6月1日、複数の知事らと交わした電話の中で、ワルツ氏について「過去数日の間彼が取った対応の仕方に完全に同意する」と発言。知事本人に対しても「素晴らしい男だ」との認識を示していた。

トランプ氏が主導したこの電話には、知事らの他当時のバー司法長官、ミリー統合参謀本部議長、エスパー国防長官も参加していた。

トランプ氏が知事らに抗議デモ参加者の「制圧」を要請するこの電話の詳細は、以前報じられた。CNNは通話の全記録をその日のうちに公開している。

トランプ氏は知事らに対し、州兵を出動させて迅速にデモ隊を制圧したミネソタ州の対応は見事だったと称賛。ワルツ知事の動員した大量の州兵がデモ隊をボウリングのピンのようになぎ倒したと語った。

ワルツ氏が州兵を動員したタイミングについては、以後数年にわたり共和党議員から遅すぎたのではないかと批判する声が上がっている。

20年時点でのワルツ氏への称賛についてCNNがコメントを求めたところ、現在のトランプ氏の選挙陣営は、ワルツ氏がその日になってようやく行動したことを称賛したに過ぎないと説明。トランプ氏はワルツ氏の対応が遅いことに常に不満を抱いていたと指摘した。

ワルツ氏が最初に州兵を動員したのは5月28日。当該の黒人男性の死亡から3日後だった。この日はデモ隊がミネアポリス警察署の施設の外に火を放つ事態にもなっていた。

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