トランプ氏が敗北した場合の平和的な政権移行、「確信ない」 バイデン氏
(CNN) バイデン大統領は7日、トランプ前大統領が11月の大統領選に敗北した場合に平和的な政権移行が行われるとは確信していないと語った。
バイデン氏は大統領選から撤退して初めてとなるCBSニュースとのインタビューで、トランプ氏が、自身が敗北する唯一のケースは選挙が盗まれた場合であり、負けた場合は「血の海」になると本気で言っていると指摘した。
トランプ氏は3月、自身が今回の選挙で負けたら、米国の自動車業界と国は血の海になると警告した。バイデン氏とその陣営はすぐにこの発言を取り上げ、トランプ氏が政治的暴力を扇動していると主張した。
バイデン氏は長い間、トランプ氏が負けても選挙結果を受け入れる可能性は低いと警告してきた。バイデン氏は民主主義を守ることを今回の選挙活動の中心的信条としていた。
選挙戦から撤退するにあたり、バイデン氏は「私は就任初日に独裁者になりたいと言った男ではない。選挙結果を受け入れることを拒否した男でもない」と述べた。「私は今回の選挙結果を自動的には受け入れないと言った男ではない。勝ったときだけ国を愛することはできない」
バイデン氏はその後ほとんど公に姿を現さなかった。メディアへの露出は自身が支持するハリス副大統領におおむね譲っている。
バイデン氏は7日、トランプ氏が2020年と同様に11月に再び選挙結果に異議を唱える準備を進めていると警告した。これには自身に好意的な地方選挙当局者を配置するといったことが含まれる。