トランプ氏、南部3州で優勢 米世論調査
(CNN) 11月に行われる米大統領選で、南部アリゾナ州の投票する可能性が高い有権者のなかでは、共和党候補のトランプ前大統領が民主党候補のハリス副大統領を支持率で上回っていることがわかった。米紙ニューヨーク・タイムズとシエナ大学が実施した世論調査で明らかになった。南部の激戦州のジョージアとノースカロライナでは支持率は誤差の範囲内で拮抗(きっこう)しているが、この南部3州では、主要争点である経済などでトランプ氏に対する支持が高かった。
アリゾナ州では、共和党と民主党以外の候補者を含めた調査で、トランプ氏の支持率は48%とハリス氏の43%を上回った。ジョージア州では、トランプ氏の支持率は47%、ハリス氏の支持率は44%だった。ノースカロライナ州では、トランプ氏の支持率は47%、ハリス氏の支持率は45%だった。
3州ではいずれも、経済への対応では、トランプ氏への支持がハリス氏の支持を10ポイント以上上回った。
3州ではいずれも、有権者が最も重要だと考える争点について、ハリス氏よりもトランプ氏を信頼するとの答えがわずかながら上回った。トランプ氏を信頼するとした人の割合は50%、ハリス氏を信頼するとした人の割合は46%だった。
両候補に対する好感度では、3州でいずれも、ほぼ差はなかった。これは、直近の全国調査の一部では、トランプ氏よりもハリス氏を好意的に見る人の割合が高いこととは対照的だ。南部3州では、トランプ氏について、好意的に見る人の割合は47%、否定的に見る人の割合は50%だった。一方、ハリス氏は、好意的に見る人の割合は46%、否定的に見る人の割合は51%だった。
世論調査は今月17日から21日にかけて実施された。アリゾナ州では713人の有権者を調査した。ジョージア州とノースカロライナ州ではそれぞれ682人に話を聞いた。誤差の範囲は、アリゾナ州でプラスマイナス4.4ポイントのほか、ジョージア州で同4.6ポイント、ノースカロライナ州で同4.2ポイント。