全米トラック運転手組合、大統領選で支持候補を表明せず
(CNN) 全米トラック運転手組合(チームスターズ)は18日、11月の大統領選で支持候補を表明しない方針を明らかにした。
同労組が支持候補を定めないのは1996年以来初めて。2000年から6回の大統領選では、いずれも民主党候補を支持していた。ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアなどの激戦州にも多数の組合員を擁し、大きな影響力を持つ。
オブライエン会長は声明で「残念ながら、いずれの主要候補もわれわれの組合に対し、労働者の利益が常に大企業より優先されることを確約できなかった」「われわれはトランプ、ハリス両氏に、重要な組合運動や基幹の業界に干渉せず、組合員のスト権を尊重するよう求めたが、約束を取り付けられなかった」と述べた。
同労組はこれに先立ち、組合員の大半がハリス氏よりトランプ氏を支持しているとの内部データを公表していた。
バイデン大統領が大統領選からの撤退を表明した後、組合員にオンラインで実施した調査では、同労組がトランプ氏を支持するべきとの意見が60%を占め、ハリス氏を支持する回答は34%にとどまったとされる。
トランプ氏は18日、遊説先のニューヨーク市で「大変光栄なこと。チームスターズが民主党候補を支持しないのは重大な出来事だ」と語った。
ハリス氏は16日に同労組の幹部らと会談していた。
オブライエン氏は7月に開催された共和党全国大会で演説したが、8月の民主党全国大会には姿を見せていなかった。
これまでに米教員組合連盟(AFT)や全米自動車労働組合(UAW)など、ほかの主要労組はハリス氏支持を表明している。