ショーン・コムズ被告に性暴力受けたと女性が訴え NYの連邦裁

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ショーン・コムズ被告を提訴し、弁護士と共に会見に臨むタリア・グレーブスさん(右)/Frederic J. Brown/AFP/Getty Images

ショーン・コムズ被告を提訴し、弁護士と共に会見に臨むタリア・グレーブスさん(右)/Frederic J. Brown/AFP/Getty Images

(CNN) 性的人身売買などの罪で先週起訴された米音楽界の大物、ショーン・コムズ被告(54)から2001年に性暴力を受けたとして、当時25歳だった女性が24日、ニューヨーク州の連邦裁判所に提訴した。

訴状によると、原告のタリア・グレーブスさんは、コムズ被告率いるレコードレーベル「バッド・ボーイ」に勤務していた恋人を通して同被告と知り合った。01年の夏ごろ、同被告やそのボディーガードとともに乗っていた車の中でワインを勧められ、飲んだ後でめまいやだるさを感じて意識を失った。

気付いた時にはニューヨーク・マンハッタンの一室で衣服を脱がされ、後ろ手に縛られていた。部屋に入ってきたコムズ被告に強姦(ごうかん)され、抵抗しようとするとビリヤード台に頭を打ちつけられた。意識がもうろうとするなかで、ボディーガードからも性的暴行を受けたという。

その後タクシーで病院へ向かったが、通報すれば同被告が何をするか分からないという恐怖から下車しなかった。

昨年11月に元恋人を通し、コムズ被告とボディーガードが犯行現場を撮影し、映像を公開していたことを知った。

グレーブスさんは24日、弁護士とともに記者会見に臨み、当時の身体的、精神的苦痛から生まれた苦しみの連鎖から抜け出すことは難しいと、涙ながらに訴えた。うつ状態や心的外傷後ストレス障害(PTSD)に陥り、自殺を図ったこともあるという。

コムズ被告は先週逮捕された。性的人身売買のほか恐喝の共謀、売春に関与した罪で起訴され、罪状認否で無罪を主張した。保釈は認められず、引き続き収監されている。同被告はこのほかに、性的違法行為などで10件の訴訟を起こされている。

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