米ニューヨークのアダムス市長、連邦当局が起訴
(CNN) 米ニューヨーク市のエリック・アダムス市長が連邦当局に起訴された。複数の関係者がCNNに明らかにした。
連邦当局は違法な資金集め疑惑や外国の影響力に対する捜査を続けていた。起訴内容は現時点で明らかになっていない。
アダムス氏はこれまで一貫して違法行為はなかったと主張、陣営には法に従うよう指示していたと繰り返した。
アダムス氏は報道を受けて25日、「私がニューヨーク市民のために自分の立場を貫けば、自分が標的にされることはずっと前から分かっていた。もし起訴されたとしても、私は無実だ。全身全霊をかけて戦う」と強調した。
関係者によると、市長は数日以内に出頭を求められている。
アダムス氏はニューヨーク市警の元警官で、2022年1月に就任。民主党の新たな顔として自らを売り込んでいた。
市長をめぐる疑惑は9月に入って急展開した。2人の副市長を含む市役所の側近や、上級顧問、学校理事長などが連邦捜査当局の捜索を受け、電話を押収された。
ほぼ1年前には、アダムス陣営の資金集め責任者だったブリアンナ・サッグス氏の自宅が連邦捜査当局の家宅捜索を受けた。サッグス氏は訴追されていない。
米連邦捜査局(FBI)の汚職事件捜査班は、サッグス氏の電話やコンピューター、タブレット端末、書類などを押収。当局はこの捜査に関連して、ニューヨーク各地で住宅や事務所などの捜索を行っている。
アダムス氏はトルコ系米国人社会との関係も誇示しており、トルコを6~7回訪問したことがあると語っていた。ブルックリン区長だった2015年8月にはトルコ領事館の費用負担でトルコを訪問し、イスタンブールのユスキュダル区と姉妹協定を結んだ。