イスラエル軍、北部に移動なら限定的なレバノン侵攻の可能性 米当局者
(CNN) 米国は、イスラエル軍が北部の国境へ向けて軍隊を移動させた場合には、レバノンに対する限定的な地上侵攻に出る可能性があると見ている。米政権高官や米当局者が明らかにした。ただし、当局者によれば、イスラエルはまだ地上侵攻を行うかどうかの決断は下していないとみられる。
当局者によれば、米国の評価は、イスラエル軍の動員と、地上侵攻の準備と思われる地域の掃討に基づくもの。
イスラエル軍の報道官は28日、軍が地上侵攻の可能性に向けて準備していると明らかにしたが、地上侵攻は選択肢の一つに過ぎないとも語っていた。イスラエル側の設定された目標は、レバノン国境に近いイスラエル北部の住民6万人が自宅に帰還できることだという。
イスラエル軍トップのハレビ参謀総長は25日、イスラエルがレバノンに地上侵攻する可能性について準備していると明らかにしていた。
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師が死亡したとの報道の直前、イスラエル高官は、イスラエルがレバノンへの地上侵攻を望んでいないと語っていた。