住民は海岸や路上で睡眠、イスラエル軍の空爆受け レバノン

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イスラエル軍による空爆により避難を余儀なくされ、外で眠る子どもたちを見守る女性=28日、レバノン・ベイルート/Carl Court/Getty Images

イスラエル軍による空爆により避難を余儀なくされ、外で眠る子どもたちを見守る女性=28日、レバノン・ベイルート/Carl Court/Getty Images

(CNN) 中東レバノンでは、首都ベイルート南郊に対するイスラエル軍の空爆を受けて、数百世帯が避難先を求めて海岸や公共の広場で寝泊まりしている。

こうした人々の中には別の場所での紛争からレバノンに逃れてきた人もいる。

シリア人の難民のファティマ・チャヒネさんはAP通信の取材に対し、夫と2人の子どもとともに夜にバイクでダヒエから公共の海岸にまっすぐ移動してきたと述べた。ダヒエでは27日にイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師が死亡していた。

チャヒネさんは「我々は、子どもたちが怖がらない場所を望んでいるだけ」と語り、2011年にシリアでの戦争から逃れてきたが、今また同じことが起きていると述べた。

レバノン人のタラル・アフマド・ジャサフさんは家族と一緒に海岸で眠った。ジャサフさんによれば、学校や避難所を往復して3時間以上を費やしたものの、空いている場所が見つからなかった。比較的安全なシリアに向かうことを考えているものの、途中の空爆が心配だという。

ベイルートの繁華街の路上や公園周辺でキャンプする人の姿も見られた。こうした風景は、ヒズボラとイスラエルが戦争状態に陥った06年を想起させた。

イスラエル軍はダヒエの住民に対して避難命令を出したものの、避難命令から攻撃開始までの時間はほとんどなかった。

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