ハリス氏への否定的な感情、徐々に高まる 最新世論調査
(CNN) 最新の調査結果によると、米国のハリス副大統領が先月下旬に行った国境視察と経済政策に関する演説はかなりの数の米国人の注目を集めた。一方でデータに現れているいくつかの傾向はハリス氏の選挙活動に対する危険信号を示している。
CNN、ジョージタウン大学、ミシガン大学の研究チーム向けにSSRSとベラサイトが9月27日から30日まで実施したこの調査は、米国人がハリス氏とトランプ前大統領について最近聞いたり、読んだり、見たりしたことを測定した。
ハリス氏について何らかのことを耳にした人の割合は、9月初旬のトランプ氏との大統領選討論会以降、毎週減少している。同じ時期に米国人がハリス氏について聞いたことを説明する際の口調はより否定的になっており、同氏の選挙活動における最低点を記録した。
ハリス氏について聞いた、読んだ、または見た内容についてみてみると、一部の人々が同氏と関連付ける言葉の上位に「うそ」が浮上した。最新のデータでは「国境」、「世論調査」、「選挙活動」に次いで「うそ」は4番目に多く言及されていた。これより1週前のデータでは6位、ABCニュース主催の大統領選討論会の週では2位だったが、以前の調査では12位よりも下、8月の民主党全国大会前は20位を下回っていた。
ハリス氏について聞いたことを尋ねられたときに「うそ」や「うそつき」などの言葉に言及する人の割合は依然として非常に小さく、最新のデータではわずか6%だったが、移民に関することに触れた人でこれらの言葉に言及した割合は15%だった。
最新の調査に回答したひとりは「彼女は意味をなさない言葉を山ほど使う。彼女は国境を閉鎖すると言っているが、それは当選するためのうそだ。彼女が約束することはすべてうそだ」と書いている。
最新のデータで移民(ハリス氏に関連して言及した人は15%)と経済(13%)に幅広く焦点が当てられていることは、ハリス氏に関する回答の顕著な変化だ。この調査で複数の政策関連トピックがハリス氏に関連する言葉のトップ5に入ったのは初めて。最新のデータでは7月下旬の選挙戦参戦以降、ハリス氏の選挙活動に関連して移民関連の単語が圧倒的に最も多く言及されている。
別の回答者は「彼女の演説を見てきており、さまざまなことに対する政策と立場を明確に説明していることを高く評価している」「彼女のすべてに対する関心と、問題の解決策を具体的に示す能力はドナルド・トランプ氏とは対照的だ」と書いている。
トランプ氏側では、同氏に対する暗殺未遂事件が依然として世間の注目を集めている一方、移民問題の存在感は薄れ、先月行われたウクライナのゼレンスキー大統領との会談が注目を集めた。
ある回答者は、トランプ氏がウクライナ支援にあまり熱心ではなかったと指摘している。
トランプ氏をうそつきと呼ぶ回答も、変わらず上位を占めている。最新のデータでは、トランプ氏に関して「うそ」または「うそつき」という言葉を使っている回答者は約8%を占める。この数字は6月の調査開始以降、トランプ氏に関するトピックの割合としておおむね1桁台後半で推移している。
ハリス氏に関する回答は、トランプ氏に関する回答ほど否定的なトーンではないが、ハリス氏に関する回答では全体的な感情が目立って低下しているのに対し、トランプ氏の数字は討論会後の落ち込みを経て、わずかに回復している。ハリス氏については、民主党、共和党、無党派のいずれでも否定的な傾向が明らかで、最新のデータでは前週よりもやや否定的な傾向が強まっている。一方、トランプ氏については、共和党支持者の感情は安定しており、無党派と民主党支持者の間では前回調査よりも否定的な傾向がやや弱まっている。