観光鉱山で事故、1人死亡 取り残された12人の救出急ぐ 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州クリップルクリークにある観光鉱山の「モリー・キャスリーン金鉱」で事故があり、1人が死亡、11人が救助された。まだ12人が地下に閉じ込められている。同州テラー郡の保安官が10日の記者会見で明らかにした。
救助された11人のうち2人は子どもで、4人が軽傷を負って手当てを受けている。
事故発生は現地時間の10日正午ごろ。鉱山のエレベーターシステムで機械系のトラブルがあり、「乗客に重大な問題」が発生した。事故原因については捜査中。
鉱山の300メートル地下に取り残された12人は無事で、水や毛布、椅子、ラジオもあると保安官は説明。うち1人は鉱山救助の経験をもつ係員だという。
保安官は、閉じ込められた12人を同日夜までには救助したい考え。「エレベーターは使えそうだ」「しかし使う前に絶対安全だと確認したい。確認できれば引き上げる」と保安官は説明する。
現場にはコロラド州消防局が出動しており、閉じ込められた人たちをロープで引き上げることも可能だが、その場合、地下深く降りなければならない消防隊員が危険にさらされると保安官は指摘する。
同鉱山では1986年にも事故が起きていた。その後は50年以上、観光地として営業を続けていた。