ハリケーン「ミルトン」上陸のフロリダ州、現地は「大惨事」 CNN記者報告
(CNN) 米フロリダ州を襲った大型ハリケーン「ミルトン」の上陸から24時間以上が経過し、深刻な打撃を受けた被災地では捜索救助活動や被害状況の分析が進められている。現地のCNN記者は「大惨事」だと伝えた。
フロリダ州フォートピアースでは、少なくとも1件の竜巻や強風が発生し、甚大な被害が出ている。
CNNの記者は10日夜、強風にあおられて横転した18輪トラックに言及。トラックの残骸を示しながら「これらのトラックは空の時でも重さ約18トンに上り、満載時には約40トンに達する」「この状態になるのにどれほどの力が必要だったか、想像してみてほしい」と訴えた。
セントルーシー郡では、当局によって少なくとも6人の死亡が確認された。郡保安官は同日、ハリケーンで「プレハブ住宅が舞い上がり、何でもないゴミのように吹き飛んだ」と証言した。
フロリダ州の反対側、メキシコ湾からミルトンが上陸したシエスタキーにいる別のCNNの記者は、住宅は瓦礫(がれき)に囲まれた状況だと伝え、スーツケースやマットレス、テレビ、写真などが散乱した前庭を指し示した。
この記者は「住民に話を聴いたところ、いら立ちや怒りを訴え、涙に暮れている」と述べ、ミルトンや先に襲来したハリケーン「ヘリーン」が地域に与えた影響を指摘。「立て続けに被災し、住民は天気を確認することに疲れている状況だ」と伝えた。