トランプ陣営、「大統領選に英与党が干渉」と申し立て
ロンドン(CNN) 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領の選挙陣営は22日、英国の与党、労働党が大統領選に干渉していると、米連邦選挙委員会(FEC)に申し立てた。
トランプ陣営は、英労働党の活動家グループが大統領選の民主党候補、ハリス副大統領の応援で訪米したことを問題視している。
労働党のスタッフがビジネス向けSNS「リンクトイン」で訪米を報告し、「100人近い労働党スタッフ」が米国の激戦4州でハリス氏の選挙活動に参加すると投稿。トランプ氏の弁護士は、これを労働党とハリス陣営の違法行為として申し立て、調査を求めている。
FECの規定によると、外国人が米国の選挙活動に参加することは、無償ボランティアの場合に限り認められている。
英労働党を率いるスターマー首相は、米大統領選に対して中立の立場を繰り返し表明してきた。23日の記者会見では、党のスタッフらが過去の米選挙と同様、私的な立場で「空き時間を使い、ボランティアとして」米国を訪れているとの認識を示した。
スターマー氏はさらに、トランプ氏とは先月訪れた米ニューヨークで夕食をともにし、良好な関係を築いたと強調した。
一方、トランプ陣営の幹部は23日の声明で1776年の米独立宣言に言及し、「米国民は再び英政府の弾圧を拒否する」と主張。中道左派の労働党について、「ハリス氏の危険なリベラル政策」を触発してきた「極左」政党だと批判した。