「地下鉄サーフィン」の死者6人に、SNSチャレンジで注目集める 米NY市
(CNN) 動いている地下鉄の屋根に上る危険な行為によって、米ニューヨーク市では今年に入り6人の死者が出ている。こうした危険な行為は「地下鉄サーフィン」とも呼ばれ、SNSで若い人たちの注目を集めている。
こうした傾向は何年も前から存在しているがSNSで再び注目を集めており、危険で違法な行為によって死者が出ているにもかかわらず、プラットフォームでは利用者に対し、こうした行為を楽しむ動画を複製するよう促している。
ニューヨーク市警によれば、今年の地下鉄サーフィンによる死者は6人で、関連の逮捕者は181人に上る。死者と逮捕者の数は昨年の5人と118人をそれぞれ上回っている。
こうした行為を行う理由はすぐには判明していないものの、最近の事例では、クイーンズ区で13歳と12歳の少女が動く車両の屋根に上った。2人ともバランスを崩し、走行中の車両の間に落下した13歳の少女が死亡した。CNN提携局WABCによれば、12歳の少女は頭部にけがを負った。
ニューヨーク市の地下鉄を運行する大都市交通公社(MTA)は、「ユーチューブ」「TikTok(ティックトック)」「インスタグラム」などのSNSと協力し、こうした行為への参加を阻止するために地下鉄サーフィンの動画の除去を進めている。MTAは9月、WABCに対し、1万件以上の投稿を削除したと明らかにしていた。
メタやグーグル、ティックトックもそれぞれのプラットフォームで、ニューヨーク市からの呼び掛けを伝えるための空間を設けた。