共和党議員、トイレ使用制限の決議案提出 初のトランスジェンダー議員就任前に

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米下院共和党議員、トイレ制限の決議案

(CNN) 下院共和党議員が、米国議会議事堂の女性用トイレからトランスジェンダーの女性を締め出すよう働きかけていることがわかった。この2週間前には米国で初めてトランスジェンダーを公表した議員が選出されている。

サウスカロライナ州のナンシー・メイス下院議員は18日、下院の規則を改正する決議案を提出した。来年1月にはデラウェア州で下院議員に選出された民主党のサラ・マクブライド氏が就任する。

メイス氏は同日、記者団に対し「サラ・マクブライド氏に発言権はない。つまり、同氏は生物学的に男性だ」と語り、マクブライド氏は「女性用のスペース、女性用のトイレやロッカールーム、更衣室にふさわしくない」と付け加えた。

マクブライド氏はX(旧ツイッター)でこれに反論。「米国人は毎日、自分とは異なる人生を歩む人々と働き、敬意を持って接している。議員たちが同じ優しさを発揮してくれることを願う」と投稿した。

また、この動きは極右の過激派が米国民の直面している問題に対して現実的な解決策がないという事実から目をそむけようとする露骨な試みだと断じた。

ジョンソン下院議長は19日、「議員全員に便宜を図るべく」取り組んでいると説明。共和党の計画の詳細は明かさず、「この問題は議会がこれまでに取り組んだことのないものだ」と述べた。

最高裁が2022年にロー対ウェード事件の判例を覆し、共和党が女性有権者のつなぎとめに腐心していることを受け、メイス氏は共和党が「女性を支持」していることを示す方法を模索していると繰り返し発言してきた。

トランスジェンダーの人々を対象として、特に学校で性自認に関連するトイレの使用を禁止する同様の措置は、近年、物議を醸している。禁止措置の支持者はこうした措置について、学生を保護するものだと主張する一方で、反対派は人間性を奪う、不必要な措置だと訴える。

共和党が主導する複数の州議会は23年、トランスジェンダーの学生が性自認に関連するロッカールームやトイレを使用することを禁止する法案を可決した。米国最大のLGBTQ擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」は、この年を「トイレ法案」にとって最大の年と呼んだ。オハイオ州上院は先週、独自の法案を承認し、現在同州の共和党知事の署名を待っている。

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