中国、米国防長官との会談を拒否 台湾への武器売却受け

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オースティン米国防長官=10月、米バージニア州/Kent Nishimura/Getty Images/File

オースティン米国防長官=10月、米バージニア州/Kent Nishimura/Getty Images/File

(CNN) 中国が、ラオスで週内に開催される拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)に合わせたオースティン米国防長官との会談を拒否したことが分かった。ラオスでオースティン氏に同行している国防当局の高官が記者団に明らかにした。これは両国国防トップの不安定な関係における新たな動きだ。

オースティン氏は米中の軍事面での意思疎通を維持する長年の取り組みの一環として、中国の董軍国防相との会談を呼び掛けていた。しかし中国は、最近の台湾への武器売却を理由にこの申し出を受け入れなかった。

米国は3週間前、台湾への20億ドル(約3100億円)の武器売却を承認した。これには、台湾への先進的な地対空ミサイル提供も初めて含まれていた。中国はただちにこの売却を批判し、主権を守るために「断固たる対抗措置」を取ると約束した。

この数日前にはバイデン米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席がペルーでバイデン政権最後となる会談を行っていた。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、会談について「率直で建設的、かつ幅広い内容」だったが、バイデン氏が中国政府とトランプ次期政権とのパイプ役になることはないと述べた。

中国は、米国に対する不快感を表明する手段として頻繁に会談や対話の取り消しを利用してきた。2022年にナンシー・ペロシ下院議長(当時)が台湾を訪問した後、中国は軍事問題や気候問題などに関する米国との対話をいくつか遮断した。

今回の会談拒否は、過去1年ほどの間に両国間の軍事面での意思疎通が改善したようにみえていたなかでのものだった。

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