行方不明のハワイ女性、警察が「自発的な失踪」と断定 徒歩でメキシコへ
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスの警察は2日、ハワイから同市に到着した後で行方が分からなくなったハンナ・コバヤシさん(30)について、自発的な失踪と断定したことを明らかにした。
ロサンゼルス市警のマクドネル本部長が同日の記者会見で語ったところによると、警察がメキシコ国境へ出向いたうえで、税関・国境警備局(CBP)の監視カメラがとらえた映像を調べたところ、コバヤシさんが徒歩で国境を越える場面がはっきりと映っていた。
家族の話によると、コバヤシさんは先月8日、ハワイ州マウイ島からの便でロサンゼルス国際空港に到着。予定していたニューヨークへの乗り継ぎ便に搭乗せず、11日から連絡が途絶えた。
警察は、コバヤシさんがニューヨークまで運ばれた手荷物をロサンゼルスへ返送してほしいと要請し、11日に空港で引き取った場面の映像を入手した。
コバヤシさんはその後、地下鉄でユニオン駅へ移動し、メキシコ国境へのチケットを購入。12日正午すぎに国境を越えた。
マクドネル氏は会見で、コバヤシさんが人身売買の対象になっていたり、犯罪の被害を受けたりしたことを示す証拠は見つかっていないと説明。本人に犯罪の容疑がかかっているわけでもないと述べた。
同氏によれば、コバヤシさんはマウイ島を出る前、現代テクノロジーとのつながりを断ちたいと話していた。
警察によると、コバヤシさんは空港を出た後、携帯電話を持ち歩いていないが、その理由は定かでない。
また、ロサンゼルス市内の地下鉄駅でコバヤシさんと一緒にいた人物の身元が判明した。この人物は空港でコバヤシさんに出会ったとされる。当局の調べに協力し、警察も話の内容を確認しているという。