米上院、マルコ・ルビオ氏の国務長官人事を承認 第2次トランプ政権で初
(CNN) 米上院は20日、トランプ大統領が国務長官に指名したマルコ・ルビオ上院議員の人事について承認した。第2次トランプ政権で閣僚人事が承認されたのは今回が初めて。
今回の人事承認はトランプ氏の大統領就任から数時間後に行われた。ルビオ氏の起用は党派を超えた支持を得て全会一致で承認された。
ルビオ氏は2011年からフロリダ州選出の上院議員として活動しており、野党・民主党の上院議員からも高い支持を得た。
ルビオ氏は近年、トランプ氏の反対派から支持派へと大きく政治的な立ち位置を変えた。今後は新政権で主要な役割を担うことになる。
ルビオ氏は国務長官起用をめぐる公聴会で、北大西洋条約機構(NATO)への支持を表明し、上院の承認か議会の議決がなければ米国はNATOから脱退できないという超党派の法案についても共同提案した。
ルビオ氏は公聴会で、米国が中国に対して強い姿勢をとることの必要性について言及し、中国共産党を「強力」で「危険」な敵だと指摘した。
ルビオ氏は、ロシアとウクライナの戦争をめぐる質問について、ウクライナがロシア軍を22年の侵攻前の状況に戻すと信じることは非現実的だと指摘し、戦争は終結させるべきだというのが米国の公式な立場であるべきだとの考えを明らかにした。