トランプ氏、米軍再編へ向け大統領令に署名 トランスジェンダー禁止やワクチン接種拒否で除隊の兵士の復職

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大統領令に署名するトランプ氏/Anna Moneymaker/Getty Images

大統領令に署名するトランプ氏/Anna Moneymaker/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は27日、米軍の再編に向けた四つの大統領令に署名したと発表した。四つの大統領令の中には、トランスジェンダーの人たちの従軍の禁止や、DEI(多様性、公平性、包摂性)に関連したプログラムの撤廃、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否したことで除隊させられた兵士の復職などが含まれる。

トランプ氏は、米フロリダ州から首都ワシントンへ戻る大統領専用機「エアフォースワン」に搭乗中に大統領令に署名したと明らかにした。CNNは先に、ホワイトハウス当局者2人の話として、トランプ氏がこうした大統領令に署名する見通しだと伝えていた。

今回の大統領令については、米紙ニューヨーク・ポストが最初に報じた。米国防総省をめぐっては、トランプ氏が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏が25日に長官に就任していた。ヘグセス氏はかねて、DEI慣行の廃止や「woke(意識高い系)」の要員の排除など、米軍に大きな文化的改革をもたらす計画があると述べていた。

トランプ氏は第1期政権の2017年にトランスジェンダーの兵士の入隊を禁止したが、この禁止令は21年に当時のバイデン政権が撤回していた。

トランプ氏は先週、大統領就任直後に出した大統領令で、21年のバイデン政権の撤回措置の取り下げを指示していた。今回トランプ氏が署名した大統領令ではさらに踏み込み、性別の代名詞に関する新たな基準の概要を説明し、精神的・肉体的な準備の面で、トランスジェンダーの軍人の入隊を禁止することが必要だと明記する。

二つ目の大統領令は、米軍におけるDEIに関するあらゆる「差別的」な政策を禁止する。米軍におけるすべてのDEIの慣行がヘグセス氏による内部調査の対象となる。

三つ目の大統領令はヘグセス氏に対し、新型コロナのワクチン接種を怠ったことでこれまでに除隊された現役および予備役の兵士の復職を指示する。

四つ目の大統領令では、米国のための「次世代」のミサイル防衛システムを製造する手続きを開始する。

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