10人搭乗のセスナ機、米アラスカ州上空で消息絶つ 当局者
(CNN) 10人を乗せて米アラスカ州上空を飛行中のセスナ1機が消息を絶った。現地や州の当局者らが明らかにした。
ベーリング航空が運航するこの機体は、ウナラクリートからノームに向かっていた。両都市ともアラスカ州西部に位置し、ノートン湾によって隔てられている。アラスカ州警察が明らかにした。
州警察は6日の午後4時、予定時刻を過ぎても到着しない航空機について報告を受けた。行方不明となった機体には乗客9人とパイロット1人が搭乗していた。
ノームのボランティア消防局はフェイスブックへの投稿で、ノームとホワイトマウンテンから地上の捜索を実施していると述べた。しかし空中の捜索は悪天候と視界不良のため制限された状況にあると説明。米沿岸警備隊と空軍が支援に乗り出しているとした。
現時点で機体の正確な位置は不明。引き続き捜索を強化するとしつつ、同消防局は一般市民に対し、安全上の懸念から独自に捜索隊を組織することはしないよう呼び掛けた。
CNNはベーリング航空にコメントを求めている。
6日夜の時点で、ノーム空港周辺には弱い雪と霧雨が降り、前方の視界は一時約800メートルにまで低下した。夜間の風速は約16メートルと予想されている。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」のデータによると、当該のセスナは午後3時16分前後にノートン湾上空で確認されたのを最後に姿を消していた。