米行政管理予算局長にボート氏、上院が承認 民主党は抗議
(CNN) 米上院は6日、行政管理予算局(OMB)の局長にラッセル・ボート氏を充てる人事を賛成多数で承認した。上院の民主党議員は夜間に本会議場を占拠し、ボート氏の指名に抗議する長時間の演説を行っていた。
採決の結果は賛成53、反対47。共和党が賛成、民主党が反対に回った。
ボート氏に対しては民主党議員から、物議を醸した保守派の政策構想「プロジェクト2025」との関係や、2020年大統領選は「仕組まれていた」との主張を巡り、怒りの声が上がっていた。
民主党議員は連邦政府の補助金などを停止するOMBのメモについても、最終的には撤回されたものの、ボート氏の指揮下でOMBがどのように運営されるかを示す危険信号だと主張していた。ボート氏はOMBの局長として、トランプ大統領の政策課題を実施するキーマンになるとみられる。
1月20日の大統領就任以降、トランプ氏の指名者の人事が承認されるのはボート氏で13人目。
ボート氏の指名を巡っては、審議時間を30時間に制限する手続き上の投票が行われた。その後、民主党議員は米東部時間5日午後2時17分から長時間演説を行い、夜を挟んで6日も終日、ボート氏の指名に抗議した。上院が最終的にボート氏の指名承認投票を行ったのは、30時間が過ぎてからだった。