トランプ氏、国際刑事裁に制裁科す大統領令に署名 イスラエル首相への逮捕状めぐり

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米商務長官に指名したハワード・ラトニック氏と並んで記者団に語るトランプ大統領=3日、米ワシントン・ホワイトハウスの大統領執務室
/Anna Moneymaker/Getty Images

米商務長官に指名したハワード・ラトニック氏と並んで記者団に語るトランプ大統領=3日、米ワシントン・ホワイトハウスの大統領執務室 /Anna Moneymaker/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は6日、二つの大統領令に署名した。内容は国際刑事裁判所(ICC)と「反キリスト教的偏見」に関するもの。

CNNが入手したファクトシートによると、ICCに対する措置は「米国市民または友好国に対するICCの捜査を支援した個人とその家族」に金銭的制裁とビザの制裁を科すものだ。昨年イスラエルのネタニヤフ首相やガラント前国防相などの同国高官に逮捕状を発行した同機関を罰する狙い。

ICCは、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる攻撃を受けパレスチナ自治区ガザ地区で行われたイスラエルの軍事行動が戦争犯罪と人道に対する罪にあたるとしてネタニヤフ氏とガラント氏の逮捕状を請求。同時にハマス幹部らの逮捕も求めていた。

専門家は、この逮捕状は米国の重要な友好国のトップとテロ組織の指導者を同等視することを暗示していると指摘する。米国とイスラエルはいずれもICCの設立条約締約国ではないが、この令状は、イスラエルの高官らを逮捕せざるを得ない124カ国のいずれへの渡航も困難にする。

トランプ氏がICCに制裁を科したのは、今回が初めてではない。第1次政権時にも同氏はICC職員に対する制裁とビザの制限を承認した。これは、同裁判所が、米国とアフガニスタン軍による同国での戦争犯罪容疑、およびイスラム主義勢力タリバンによる戦争犯罪と人道に対する犯罪容疑をめぐり調査を開始したことを受けたものだった。

トランプ氏が6日に署名したもう一つの大統領令は「反キリスト教的偏見」に関するもので、新たに司法長官に就任したパム・ボンディ氏を反キリスト教的偏見を根絶するための新しいタスクフォースの責任者に任命した。

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