米FBI、外国による選挙介入対策班を解散へ 新司法長官が指示
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は外国からの選挙介入を取り締まる対策班を解散する。内情に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
このほど司法長官に就任したパム・ボンディ氏が、外国からの選挙介入の阻止を任務とする対策班の解散と、同班の職員の配置換えを指示した。
ボンディ氏は5日付の内部メモに「急を要する優先事項に対処するためのリソースを確保し、検察の裁量のさらなる武器化や乱用のリスクを排除するため、外国からの選挙介入を取り締まるタスクフォースを解散する」と書いている。
対策班はレイ前FBI長官の指示で2017年に設けられた。トランプ大統領が勝利した16年の大統領選挙へのロシアの介入疑惑など、米国の選挙への外国からの一連の介入が設置のきっかけとなった。
レイ氏は以前、対策班の設置の目的は「米国の民主制度や価値観を狙った悪意ある外国のあらゆる影響工作を特定し、対抗すること」だと説明した。また、外国の影響工作に対処するために、同班には防諜(ぼうちょう)やコンピューターネットワーク、犯罪、さらにはテロ対策などを専門とする職員が集まっているとも明らかにしていた。