クルーズ船で集団食中毒、乗員乗客約90人が発症 米CDC報告
ニューヨーク(CNN) 米疾病対策センター(CDC)によると、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航するクルーズ船「レディアンス・オブ・ザ・シーズ」で集団食中毒が発生した。
集団食中毒の影響を受けているのは、同船の乗客2164人のうち、約4.1%に当たる89人ほど。乗員で症状を訴えているのは910人中、2人にとどまる。
患者は下痢や嘔吐(おうと)などの症状を発症しているが、胃腸疾患の原因はまだ分かっていないという。
同船は2月1日から8日までの予定で航行中。CDCには4日に報告が入った。
症状のある乗客と乗員は船内で隔離され、同船は洗浄や消毒などの対策を強化。検査用の標本も採集している。
CDCによると、クルーズ船の集団食中毒はノロウイルスが原因となることが多い。しかし調査を始めた時点で原因が判明するとは限らず、原因が分かるまでに時間がかかることもある。
2024年にクルーズ船で発生した集団食中毒は、この10年あまりで最悪の状況だった。25年に入ってからもノロウイルスの症例が急増している。