パナマ大統領、米の主張は「容認できない虚偽」 運河通航料めぐり
(CNN) 中米パナマのムリノ大統領は6日、米政府の船舶がパナマ運河を通航する際の料金を免除することにパナマ政府が同意したという米国務省の前日の発表について、「容認できない虚偽」だと批判した。
米国務省は5日、「米政府の船舶は無料でパナマ運河を通航できるようになった。年間数百万ドルを節約できる」とX(旧ツイッター)に投稿していた。
ムリノ氏は会見で、米国側の発表に「非常に驚いた」と述べ、米国との二国間関係を「うそと偽り」の上に維持することには「断固反対」するとの姿勢を示した。
米側の発表を受けてパナマ運河庁は5日、「通航料などの料金を設定する権限は当庁にあり、料金は一切修正していない」との声明を発表していた。米国との対話を立ち上げる用意があるとも述べていた。
キューバのパナマ大使館によると、米国は軍艦や潜水艦の通航料として、過去26年間に計2540万ドル(約38億円)を支払ってきた。これは年間100万ドル弱に相当する。