ロシアのウクライナ侵攻非難する国連決議、米国が反対

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ロシアによるウクライナ侵攻3年に合わせて開かれた国連総会の特別会合=24日、米ニューヨーク/Michael M. Santiago/Getty Images

ロシアによるウクライナ侵攻3年に合わせて開かれた国連総会の特別会合=24日、米ニューヨーク/Michael M. Santiago/Getty Images

(CNN) 米国は24日、ロシアによるウクライナ侵攻3年に合わせて開かれた国連総会の特別会合で、ロシアによるウクライナ戦争を非難する決議案にロシアとともに反対票を投じた。米国は長年にわたる政策から大きく転換したことを示したかたちだ。

ウクライナと欧州が支持する決議に反対票を投じたことで、米国は欧州同盟国に背を向け、侵略者側についた。

トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対する非難を強める中、米政権はロシアと戦争終結についての協議を進めている。

総会決議は賛成93票で採択された。決議は、「ロシアによるウクライナへの全面侵攻が3年におよび、ウクライナだけでなく他の地域や世界の安定にも壊滅的で長期的な影響をもたらし続けていることを懸念する」とし、「緊張緩和、敵対行為の早期停止、ウクライナに対する戦争の平和的解決を求める」と呼び掛けている。

米国はこれに対抗し、ロシアを侵略者と呼ばず、ウクライナの領土一体性への言及もない決議案を提出していた。

この決議案は「紛争の速やかな終結を願い、ウクライナとロシアの永続的な平和をさらに求める」としており、「ロシア・ウクライナ紛争で多くの命が失われた悲劇」を悼み、「国連憲章に明記されているように、国連の主目的は国際的な平和と安全を維持し、紛争を平和的に解決することだ」と改めて強調している。

この決議案の投票前にロシアに対する文言を強化し、ウクライナの領土保全を再確認する修正案が複数採択されたことを受け、米国は最終的に自国の決議案への投票を棄権した。

米国は同日、国連安全保障理事会で同じ決議案を提出する見通し。

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