米ブラウン大学研究者、レバノンに強制送還 ヒズボラ指導者の葬儀に参列か
米税関・国境警備局(CBP)は「過激思想やテロリストのプロパガンダを宣伝する外国人は、米国に入国できない」と強調した。
17日には米連邦地裁でアラウィエ氏の強制送還に関する審理が予定されていたが、直前で延期になった。中止を命じたレオ・ソロキン裁判官(オバマ政権が任命)は、アラウィエ氏の強制送還については事前に裁判所に通知するよう、CBPに命じていた。
家族側の訴えによると、レバノン国籍でロードアイランド在住のアラウィエ氏は、2018年から3年間、米国の大学で学び、昨年H―1Bの就労ビザを取得してブラウン大学医学部の腎臓内科に勤務していた。
2月にレバノンへ渡航した際は短期滞在の予定だったが、在ベイルートの米領事館の書類上の手続きのために米国へ戻るのが遅れ、3月11日に書類が通ったことから2日後にボストンの空港に到着した。ところが直ちに拘束され、翌日レバノンに強制送還されると告げられた。
アラウィエ氏の拘束と強制送還の理由について、CBPからは何の説明もなかったと家族側は訴えている。