米軍の作戦協議するチャットに記者追加、トランプ氏が説明受ける 情報筋
(CNN) 米国のトランプ大統領は24日午後、政権高官が軍事情報をやり取りするグループチャットに誤って記者を追加したとする米誌の報道に関して説明を受けた。説明内容に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。
米誌アトランティックの報道によると、当該のやり取りは民間の暗号化チャットアプリを通じて行われた。中東イエメンの反政府組織フーシへの攻撃について、詳しい作戦計画を協議する内容だったとされる。
グループチャットは今月、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)がバンス副大統領やヘグセス国防長官、ルビオ国務長官を含む高官らとの間で開設したが、恐らく誤ってアトランティック誌のゴールドバーグ編集長をメンバーに追加してしまったという。
説明の間、トランプ氏はゴールドバーグ氏への軽蔑を露(あら)わにした。情報筋が明らかにした。
トランプ氏は長年ゴールドバーグ氏に不満を抱いている。発端は2020年、ゴールドバーグ氏が自身の記事でトランプ氏について、米国人の戦死者を「負け犬」「まぬけ」呼ばわりしたと報じたことだった。
トランプ氏に近いある人物は、「当該のチャットに加える人間として、ゴールドバーグ氏は最悪」と指摘した。
24日夜の時点で、ウォルツ氏に対するトランプ氏の支持は変わっていないと、ホワイトハウスの当局者は述べた。現時点でウォルツ氏を解任する予定もないという。
一方、ヘグセス国防長官は同日、アトランティック誌の報道に対して、「戦争の計画をテキストしていた」者は閣僚に一人もいなかったと主張した。
報道について記者団から問われたヘグセス氏は「誰も戦争の計画をテキストしてはいなかった。その件で他に言うことはない」と述べた。
また誤ってグループチャットに追加されたとみられるゴールドバーグ氏に対しては、「不誠実で全く信用ならない自称ジャーナリスト」と罵倒した。