イスラム教指導者がキリスト教徒の少女をわなに? パキスタン

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イスラマバード(CNN) パキスタンの首都イスラマバードで8月に10代のキリスト教徒の少女がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却したとして拘束された事件で、地元警察は2日までに、少女を冒とくの罪に陥れるために証拠の捏造(ねつぞう)を行ったとして、イスラム教のイマーム(指導者)を逮捕した。

警察は8月、少女がコーランの文言を含む紙を燃やしたとの近隣住民の通報を受け、少女を逮捕していた。パキスタンでは反冒とく法に基づき、イスラム教やコーラン、預言者ムハンマドを冒とくした者に最大で死刑が科される。

警察によると、少女は事件当時2つの買い物袋を持ち、一方には灰が、もう一方には部分的に焼けた複数の紙が入っていたという。少女は料理用の燃料として紙を集めていた。少女の弁護士は、実際に少女が紙を焼いたところを誰も見ていないと主張している。

近隣住民は、少女の袋を持って、近隣の指導者を訪れた。指導者は、コーランの文言が書かれた紙が数ページ燃えただけで冒とくの罪に問えるかどうかわからなかったため、自らコーランを2ページ分破り、袋の中に入れたという。これらの行為について複数の証言を得た警察は1日、指導者を冒とくの容疑で逮捕した。同指導者は容疑を否認している。

少女の弁護士が発表した医師の診断書によると、少女の年齢は14歳で、実際の年齢よりも精神的に幼く、ダウン症であるという。警察も、少女は読み書きができず、燃やしたとされる紙にコーランの文言が記載されていたことを知らなかったと述べている。

男の逮捕を受け、少女は次回の審問で保釈が認められる可能性がある。

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