スーダンと南スーダン、国境画定などを巡り首脳会談
(CNN) スーダンのバシル大統領と、昨年7月に同国から独立した南スーダンのキール大統領は25日までにエチオピアの首都アディスアベバで会談し、国境策定などの問題について話し合った。
南スーダンの独立後も、両国の間では国境の画定や非武装地帯の設定、南スーダンからの原油の輸送や処理をめぐる問題が未解決のままとなっていた。両国の産油地のうち、70%は南スーダンに集中している。
エチオピアに滞在しているスーダンの高官は、今回の会談で進展があったとの見方を示し、「最終的な交渉に向けた実務協議が行われる」と語った。同国の国連大使も米ニューヨークの国連本部で、「両国間で話し合われたすべての問題について進展があった」と話している。
一方、南スーダンの国連大使は、国連決議とアフリカ連合のロードマップに沿った合意の成立に向けて尽力しているとしながらも、「スーダンンの交渉団が、非武装地帯の設定を目標としたアフリカ連合のロードマップを受け入れていない」と述べた。
ライス米国連大使も、スーダンがロードマップの受け入れを拒んでいるとして懸念を示し、国際社会は両国間の問題解決を促すために行動する用意があると表明した。