薄氏の元側近に15年の有罪判決 職権乱用や収賄などで
香港(CNN) 中国・四川省成都市の中級人民法院(地裁)は24日、重慶市書記を解任された薄熙来氏(63)の元側近、王立軍・元同市副市長(52)に対して、職権乱用や収賄などの罪で禁錮15年の刑を言い渡した。
王氏は薄氏の妻が英国人殺人事件に関与したことを知りながら、隠ぺいを図ったとされる。しかしその後、妻との関係が悪化。今年1月末に妻の容疑を薄氏に伝えたところ、薄氏は激怒して王氏を平手打ちしたという。
王氏はまもなく降格となり、2月に成都市の米総領事館に駆け込んだ。生命の危険を訴えて亡命申請の意向を示したものの領事館側に説得され、中国当局へ引き渡された。薄氏は4月に失脚している。
弁護側は最終弁論で、亡命に関して王氏が自主的に領事館を出たことを強調。検察側も、同氏が当局に薄氏の妻の事件に関する重要情報を提供したとの理由から、刑を軽減する方針を示唆していた。