ヒマラヤで雪崩 登山者11人死亡、38人行方不明
カトマンズ(CNN) ネパールにある世界8番目の標高を持つヒマラヤ山脈のマナスル(8163メートル)で23日朝、大規模な雪崩が発生し、外国人登山者らのテントを直撃した。救助チームのパイロットによると、少なくとも11人が死亡、38人が行方不明となっている。
フランスの登山ガイド団体は、15人以上が行方不明との見方を示した。死者のうち4人、行方不明者のうち3人はフランス人だとしている。
現場は標高6100~6600メートル付近のキャンプ地。生存者の男性が衛星電話で語ったところによると、第3キャンプに設営された25のテントがすべて破壊され、第2キャンプでも12のテントが押し流された。この男性は300メートルほど下まで流され、前歯数本を折るなどのけがを負った。発生時刻の午前5時ごろには寝袋の中で横たわっていたという。
雪崩の引き金となったのは、氷河から落下してきた巨大な氷の塊とみられる。塊はフットボール場6~7面分の大きさがあったとの情報もある。
現場周辺には大きなクレバスが点在し、捜索作業は難航している。この日は荒天のため、作業が翌日までいったん中止された。