イラン大統領「あらゆる挑発行為を非難」 CNNインタビュー
ニューヨーク(CNN) イランのアフマディネジャド大統領は23日、国連総会への出席を前にニューヨークでCNNとのインタビューに応じた。イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱した米映画と、この映画に対する暴力的な抗議行動をともに非難した。
大統領は24日放送予定のCNNの番組で、「宗教上の思想や感情を傷付ける挑発行為はどんなものであれ非難する」との立場を示した。同時に「過激主義はいかなる形でも非難する」と述べ、「人道的」な問題解決を望む姿勢を強調。「世界のどこであっても、だれかが命を失ったり殺されたりすることは好ましくない」と語った。
問題の映画に対する抗議行動では、駐リビア米大使ら20人以上の死者が出ている。大統領は「われわれの宗教を冒とくする発言や思想や映画に対し、欧米の政治家がもっと適切な立場を示せば、事態は改善すると思う」とも述べた。
大統領はさらに、イスラエルがイランを攻撃した場合の対応について「どの国にも自国を守る権利はある」と語り、「Aの国がBの国を、Xの活動をしているとの憶測に基づいて攻撃する――これは世界の秩序を守るための良い仕組みといえるのか」と疑問を呈した。