パキスタン洪水 先月来の死者400人超、470万人が被災
イスラマバード(CNN) パキスタンの災害対策当局は29日、先月始まった洪水による死者が422人、負傷者が3000人近くに上ったと発表した。
当局によると8月22日以降の豪雨で、これまでに約35万人が避難を余儀なくされ、被災した人の数は470万人、村落の数は1万5000カ所余りに達した。
同国は近年、被災者の規模が数百万人という大洪水に繰り返し見舞われている。昨年の洪水では470人が死亡、910万人が影響を受けた。最も被害の大きかった南部シンド州では農地450万エーカー(約182万ヘクタール)が冠水、作物の8割が損傷を受けた。この時点で、10年8月に穀倉地帯の東部パンジャブ州など国土の5分の1を水没させた大洪水から回復していない地域も多かった。