ミャンマー民族衝突の死者50人に、事態収拾へ治安部隊増強
バンコク(CNN) ミャンマー西部のラカイン州で再燃した民族衝突で、25日までに住宅1000棟以上が焼失し、少なくとも50人が死亡、多数の負傷者が出ている。州当局が明らかにした。当局は秩序の回復を目指し、治安部隊を増強して対応に当たっている。
同州では5月から6月にかけて、多数派の仏教徒の住民とイスラム教の少数民族ロヒンギャ族の住民との間で衝突が発生。緊張が続く中、21日から衝突が再燃していた。
当局は、5月の衝突以来続いていた夜間外出禁止令を複数地域で延長し、双方の話し合いの場を設けるなどして事態の収拾に当たっている。
5月に起きた衝突は、仏教徒の女性の強姦致死事件に関連して警察がイスラム教徒の男性3人を拘束したことが発端となり、民家など数千棟が破壊されて数十人が死亡している。国営メディアによれば、この夏の間の衝突による死者は少なくとも88人に上るという。