コンゴ反政府勢力、主要都市ゴマを制圧 ルワンダとの国境地帯も
国連によれば、ゴマのある北キブ州と南キブ州には合わせて6000人の国連部隊が展開しているといい、国連とアフリカ連合などの諸国はM23に対し、直ちに攻撃を中止するよう要求している。
フランスと英国も懸念を表明し、英外務省は、アフリカ担当相が危機打開に向け、ルワンダとコンゴ、ウガンダを訪問すると発表した。
紛争は同日、ルワンダにも飛び火した。ルワンダ外相によると、砲弾が同国に着弾して2人が死亡、数人が負傷している。
コンゴ東部は1994年のルワンダ大虐殺をきっかけに、同国のフツ人が虐殺の報復を恐れてコンゴに流入、治安が悪化していた。M23のメンバーは2009年の和平合意に基づき国軍に編入されたが、今年4月に離反していた。
非政府組織(NGO)の国際危機グループは、ゴマが制圧されれば市民が深刻な人権侵害の被害に遭う恐れがあると警告する。さらに、紛争が周辺地域に飛び火すれば、コンゴとルワンダが再び戦争状態に陥る可能性も指摘した。
国連などは、ルワンダがM23に武器や支援物資、兵員を供給していると非難。これに対してルワンダのカガメ大統領は、M23の支援は行っていないと再三にわたり否定している。