パキスタンで連続テロ、31人死亡 タリバーンが犯行声明
イスラマバード(CNN) パキスタンでは21日、イスラム教シーア派を狙った爆破テロ事件が各地で起き、少なくとも31人が死亡、68人が負傷した。スンニ派の反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」は22日、一部の事件の犯行を認めた。
被害者の多くはシーア派の宗教行事に参加していた人々だった。最も被害者が多かったのはイスラマバード近郊のラワルピンディで起きた自爆テロ事件で、警察によると、少なくとも23人が死亡、35人がけがをした。カラチではシーア派の集会場が、シャングラでは警察車両が狙われ、それぞれ死者が出た。
TTPの広報担当者はラワルピンディとカラチ、シャングラで起きた事件について犯行を認めた。また、宗教行事に参加するシーア派を狙ったと語った。
西部クエッタでもシーア派地区を狙った爆破事件が起きたが、犯行声明は出ていない。
問題の宗教行事は7世紀の「カルバラの戦い」で預言者ムハンマドの孫が死んだことを悼むというもの。近年、スンニ派過激派の標的になることが多く、当局は警備を強化していた。