英妃入院先へのなりすまし電話で警察動く、看護師の死受け
(CNN) 英ウィリアム王子の妻キャサリンさんが入院していたロンドンの病院の看護師が、オーストラリアのラジオ局のDJにだまされた後に自殺したとみられる問題で、ロンドン警視庁はオーストラリアの当局に接触していることを明らかにした。ラジオ局の親会社は9日、捜査結果はまだ出ていないとする手紙を病院に送った。
この問題ではオーストラリアのラジオ局2デイFMのDJ2人が、エリザベス女王とチャールズ皇太子になりすまして4日に病院に電話し、キャサリンさんの容体を聞き出して、その内容を放送していた。
7日になって、この電話を病棟に取り継いだ看護師のジャシンサ・サルダナさん(46)が死亡しているのが見つかった。警察は検視を行って死因を調べる方針。
ロンドン警視庁はなりすまし電話に関連して、オーストラリアの当局に接触したことを明らかにした。しかし内容や接触した相手については明らかにしていない。オーストラリアのニューサウスウェールズ州警察は、ロンドン警視庁の協力要請に応じる意向だとしている。
一方、2デイFMの親会社サザンクロス・オーステレオのマックス・ムーアウィルトン会長は9日、キング・エドワード7世病院の病院長に宛てた手紙の中で、「このような悲劇的な出来事に至った詳しい事情についてはまだ完全には分かっておらず、我々は捜査結果が出るのを待っている」と説明した。
2デイFMは大手広告主数社がCMを引き上げ、少なくとも10日の営業時間終了までCMなしで放送すると発表した。