中国警察、焼身自殺を扇動した疑いでチベット僧を拘束
香港(CNN) 中国国営新華社通信は9日、チベット僧とおいの2人がチベット族8人の焼身自殺をそそのかしたとして、警察に拘束されたと伝えた。
新華社は、四川省にある寺院の僧侶(40)が「ダライ・ラマと信者の指示」を受け、2009年以来、8人に焼身をそそのかしていたことが、警察の捜査と本人の供述から分かったと伝えた。8人のうち3人は死亡したという。
僧侶は寺院での自身の立場を利用して、焼身は仏教の教えに反する行為ではなく、実行した者は英雄とみなされると説いたとされる。31歳のおいは僧侶を手伝い、焼身を図った人たちの個人情報を収集して写真を撮ったと伝えられている。
活動家らによると、中国政府のチベット族統治に抗議して焼身自殺を図った男女は、2009年以来90人を超えている。ここ数カ月は特に増加傾向にあり、今年11月は28人に上った。
チベット族自治州がある甘粛省甘南の日刊紙は3日付で、焼身自殺をそそのかしたりほう助したりした者は故意殺人の罪に問われるとする論説を掲載していた。