なりすまし電話の豪ラジオ局、広告収入を遺族基金に寄付へ

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死亡した看護師の遺族。豪ラジオ局が遺族基金への寄付を申し出た

死亡した看護師の遺族。豪ラジオ局が遺族基金への寄付を申し出た

(CNN) 英キャサリン妃が入院していたロンドンの病院の看護師が、オーストラリアのラジオ局、2デーFMからの偽電話を取り次いだ後、自殺したとみられる問題で、同社は11日、遺族支援のために少なくとも50万豪ドル(約4300万円)を寄付すると表明した。

2デーFMの番組ではDJ2人がそれぞれエリザベス女王とチャールズ皇太子になりすまして病院に電話をかけ、キャサリンさんの容体を聞きだした。この電話を病棟に取り次いだ看護師のジャシンサ・サルダナさん(46)が3日後に死亡しているのが見つかり、同社には国内外から非難の声が集中。複数の大手広告主が撤退を発表し、同社はコマーシャルの放送を全面的に停止していた。

親会社のサザンクロス・オーステレオが発表したところによると、13日からコマーシャル放送を再開し、年末までの広告収入をすべてサルダナさんの追悼基金に寄付する。サザンクロス・オーステレオのホララン最高経営責任者(CEO)は「非常に申し訳なく思っている。苦しんでいる遺族の力になりたい」と述べた。

追悼基金は、サルダナさんの勤務先だった病院が遺族と相談のうえ創設した。一般市民からの協力も呼び掛け、すでに世界中から多くの募金が寄せられているという。病院側は、同社からの寄付を「歓迎する」との立場を示した。

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