イラク各地で爆破テロや襲撃 10人死亡、26人負傷
バグダッド(CNN) イラク各地で16日、爆破テロや襲撃が相次ぎ、警察当局などによれば、少なくとも10人が死亡し、24人が負傷した。シーア派が中心のイラク政府はテロ活動について、国際テロ組織アルカイダとつながっているスンニ派の反体制派によるものだと非難している。
首都バグダッドの北約240キロに位置する石油工業都市キルクークで、シーア派寺院や地元テレビ局本社の近くで路上爆弾3個などが爆発し5人が死亡、18人が負傷した。
中部バクバから北東に約70キロ離れた町では、警察の新人募集を行っているセンターの近くで路上爆弾が爆発し、2人が死亡、4人が負傷した。
バグダッド北部の町タルミヤでは軍の検問所が武装集団に襲われ、3人が死亡し、4人が負傷した。
米軍の侵攻から約10年がたつが、イラクでは依然として襲撃などが相次いでいる。しかし、2005~07年のピーク時よりは暴力事件の数は減ってきている。
イラク内務省などによると、テロによって11月に死亡した市民や政治家、兵士の数はイラク全土で少なくとも166人に上る。犠牲者の多くは市民だった。