イラク各地で爆弾テロ続き、死者29人 国連特使が非難
バグダッド(CNN) イラク各地で16日に続き、17日も爆弾テロが続発し、少なくとも29人の死者が出た。
首都バグダッドでは、旧フセイン政権に接収された土地などの返還を進める機関の事務所前で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡、4人が負傷した。また、イスラム教シーア派住民の多い地区で開かれた車の競売会でも爆発が起き、11人が死亡、45人が負傷した。
イラク政府とクルド自治政府が領有権を争う北部の村では、車爆弾1つと路上に仕掛けられた爆弾4つが爆発。保健、警察当局によると、少なくとも7人が死亡し、11人が負傷した。村は商業都市モスルの北東約20キロに位置し、少数派のシャバク系住民が多い。
北部キルクーク近郊で同じく領有権争いの対象となっている町でも、病院前とシーア派のモスク(イスラム教礼拝所)の前で車爆弾が爆発し、キルクーク警察当局者らによれば少なくとも5人が死亡、25人が負傷した。
中部ディヤラ州でも、銃撃や爆弾による攻撃で5人が死亡している。
同国では16日も爆弾テロや襲撃が相次いだ。国連のコブラー・イラク担当特使は一連の攻撃を非難し、全当事者による対話と緊張緩和を求める声明を発表。国連として問題解決の手助けをする用意があると述べた。