南アのマンデラ元大統領が退院 自宅で療養へ
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのズマ大統領の報道官は26日、肺の感染症で入院中だったネルソン・マンデラ元大統領(94)が退院したと発表した。今後は自宅で治療を継続するという。
マンデラ元大統領は今月8日に入院。15日には胆石の除去手術を受けていた。
マンデラ氏は、2010年に南アで開催されたサッカーのワールドカップ以来、公の場に姿を見せていない。昨年も急性の肺の感染症で治療を受けた。
反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争の指導者だったマンデラ氏は、破壊工作を行ったとして有罪判決を受けて27年間を獄中で過ごした。釈放後の93年にはアパルトヘイト政策を廃止した当時のデクラーク大統領とともにノーベル平和賞を受賞。94年に黒人として初めて南アの大統領に就任した。
南アではマンデラ氏は今も民主主義の英雄として人気が高い。7月の誕生日には、多くの国民が、マンデラ氏が南アの人々のために尽くした年数にちなんで、少なくとも67分間の社会奉仕を行うことでその功績を称えた。
11月に発行された新紙幣にはマンデラ氏の肖像が描かれている。