アルジェリア人質事件、救出作戦で12人死亡か
ノルウェーのエネルギー企業スタトイルによると、同社の8人の社員の安否が不明だという。日本の菅官房長官も記者会見で邦人の安否が不明だと述べた。またマレーシアの国営通信社は17日、外務省の話として、2人のマレーシア人が人質になっていると報じていた。
今回の事件で犯行声明を出したのは、アル・カイダ系過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアル・カイダ(AQIM)」の関連武装組織「覆面旅団」。
この覆面旅団を率いるモクタール・ベルモフタールの広報担当者が、2人の囚人と引き換えにアメリカ人の人質を解放すると申し出たと報じられているが、米国務省のヌーランド報道官はこの報道を否定し、テロリストとは交渉しないとの米国の方針を改めて表明した。
英当局者はこれに先立ち、人質救出に向けた「継続的な活動」が各地で行われていると述べていた。活動の詳細については不明。同当局者は事件で犠牲となった英国人は「かなりの」数に上ると語った。キャメロン英首相は17日、「さらに悪い知らせがくる可能性に備えておくべきだ」と語っていた。
菅官房長官は記者会見で、人質の安全に関する情報が錯そうしていると述べた。日本政府からアルジェリア政府に対して、人質を危険にさらすことのないように要請していたと明らかにし、同国軍による作戦実行について遺憾の意を示した。