ヨルダンに押し寄せるシリア難民、窮状募り抗議デモも
国連難民高等弁務官事務所によると、23日だけで新たに3000人近くがたどり着き、これでヨルダンへの1月の流入数は2万6500人に到達、12月より60%増えた。今後も数週間にわたって流入が続く見通しだという。
難民の大半は所持品をほとんど持たずに国境にたどり着き、子ども連れで衣類は濡れ、寒さに凍え切った人もいる。
着の身着のままでたどり着いてテント村で商売を始める人もいて、ヨルダンから寄付された食品や衣類、日用品などを販売。住人の多くはまだテント暮らしだが、アラブ諸国からプレハブ住宅3000棟が届き、9カ所の保健施設では42人の医師が診療活動を行う。キャンプ内では毎日5人の赤ん坊が生まれている。
それでも厳しい寒さや浸水被害のために住民の苦情は尽きず、水や補給物資を届けるのも困難を極めるという。