ヨルダンに押し寄せるシリア難民、窮状募り抗議デモも
ジュデ外相やIRCによると、ヨルダンに流入した難民の約80%は都市や町を目指しており、この影響で家賃が上昇する一方、日雇いなどの賃金は低下。子どもの教育も問題になっている。
たとえシリアの衝突が終わったとしても、社会や市民生活は寸断され、経済やインフラは破壊され、国民は各地に散らばって町は廃墟と化し、普段の生活が戻るまでには数カ月から数年かかるとIRCは予想。壊滅的な事態を防ぐため、人道援助を大幅に増やす必要があると呼びかけた。
国連のバレリー・エイモス緊急援助調整官は、30日にクウェートで開く会議で、人道団体が求めている15億ドルの援助が集まることを期待すると述べた。この額でシリア国内の避難民と周辺国に逃れた難民の半年分の援助をまかなえるという。
ヨルダンのザータリ難民キャンプは同国北部にあり、シリアからの難民約6万人が暮らす。