警察幹部が192軒の住宅購入、相次ぐ不正蓄財に怒りの声 中国
この銀行員は3種類の身分証明書を使い分け、3都市で45の物件を購入していたとされる。このうち41物件は、不動産バブルが過熱している北京の物件だった。
中国では不動産価格の高騰を抑える政策の一環として、身分証明書によって個人が保有できる住宅の数に制限をかけている。
しかし身分証明書を発行する警察の間でも不正が蔓延(まんえん)し、公安当局によれば、銀行員の偽造身分証明書入手に加担した容疑で警察官4人が当局に拘束されたという。
身分証明書には居住地などの情報が登録されており、偽造などの不正が横行すれば、汚職撲滅を目指す中国政府の対策が阻まれる可能性もある。
英字紙グローバルタイムズは公安当局者の話として、「当局者が偽造身分証明書を使って入手したパスポートで国外に逃亡する恐れもある」と伝えている。