バチカンで新法王の就任ミサ 「弱者の保護」を訴える
ローマ(CNN) 新ローマ法王フランシスコは19日、バチカンで就任ミサに臨んだ。サンピエトロ広場に集まった信者らを前に、弱者を守ることの大切さを訴えた。
法王は防弾ガラス付きの専用車ではなくスポーツ多目的車(SUV)のオープンカーに乗り、枢機卿時代と同じ質素な鉄製の十字架をつけていた。広場を回る途中、車から降りて体の不自由な男性にキスする場面もあった。
広場には欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領、バローゾ欧州委員会委員長や、法王の出身国アルゼンチンのフェルナンデス大統領、ジンバブエのムガベ大統領、米国のバイデン副大統領らの姿もあった。
サンピエトロ大聖堂での儀式では、法王に教会を象徴する「漁夫の指輪」が贈られた。これも歴代法王と同じ金製ではなく、金メッキを施した銀製の指輪だった。
法王は続いてイタリア語で、人間には互いを守り合い、すべての生き物や自然を守る責任があると述べた。